夢を叶えに南米ガイアナへ(前編)

この魚の存在を知ったのは何時だろう…?

知識も何もなくアマゾン河に行けば釣れると思っていた魚…

高校生の時に雷魚釣りを初め、益々狙ってみたくなり展示している水族館ではずっと眺めていた憧れの魚…

釣り道具屋に勤務してその魚を釣るのがどんなに難しい事なのかを知り一生のうちに一度は狙いに行こうと思っていた憧れの怪物魚

“ピラルクー”(現地名アラパイマ)

最大4㍍!?200㌔以上に育つらしい…

なかなかルアーで釣れた記録も少なく情報もあまりなかったのでしたが仲良くしている釣友&旅行代理店(ウキウキ ONEBITE ONEFISH)の鵜山さんから狙って釣れるよ!と連絡があり先発隊が飛び立ったのが2013年の秋…

爆釣!!

今年の春にも二発目のピラルクー部隊が出動!!

爆釣!!

もう居てもたってもいられずに2014の秋の釣行に予約を入れてしまいました♪

場所は南米 ガイアナ! アメリカの植民地だったけれど独立したがまだまだ治安も良くないと危ない噂ばかりの国です。

先発隊の話では問題ないらしいし何より釣りが出来るうちに行かないと場所が荒れてしまったり釣り禁止になってしまう…

後悔しない為にも行くしか無いでしょ~!

といった感じて無理は承知で勝負しに行ってきました~

メンバーはフィッシングツアー会社の鵜山さん・榎倉さん・荻さん・川野さん・小池さん・小林さん・菅田さん・オイラの8名のパーティーで!

小林さん以外はかって知ったるメンバーで出発前から楽しみでしょうがないです♪

いよいよ出発!っと言ってもロッドを振るのは3日後…

羽田発のカナダ トロント行きに10時間以上乗り



そこからトリニナード・ドバコまで5時間、



そこからガイアナの首都のジョージタウンに飛び、



そこから車で一時間、<



またまたそこからセスナに乗り込んで森林?湿原の奥地にあるアポテリと言う村に行き

素敵な別荘(テントと蚊帳しかありませんが…)までボートで約二時間!









なかなか楽園に行くのも楽じゃないけど楽しい仲間と期待に胸を膨らませ美味しいお酒を飲みながらの道のり、何の苦痛も有りません(僕は!!)

日付変更線を越えるので何日かかって着いたのかも分からないけど夕方にキャンプ地に到着!!







焦る心を押さえながらタックル準備開始!

相手がモンスターサイズだけにタックル、ラインシステム等は念入りに!!

ロッドはリップルフィッシャーにカスタムオーダーして作ってもらったアクイラシリーズの743 745 785のベイトcustomシリーズ

リールはシマノ コンクエストの300 400 ABU550ca

にヨツアミのフルドラク5~8号を巻きショックリーダーにヨツアミのショックアブソーバー80~100ポンド、その先にワイヤーを50㎝以上取り付けます。

ワイヤー長すぎじゃない?と思うかも知れませんが狙いは2メーターover!あわよくば3メーター!バイトの時のバキューム力も半端なく一気に吸い込まれてしまうと口の先から喉まで余裕で40㎝!これくらいは必要なのです。

前評判ではルアーはラパラのスーパーシャッドラップ14F 14S 14Fを改造して作った14SP 14SS

depsのリアライザー リアライザー改

ヒュージスピナーベイト

スライドスイマー175 250

が良いらしい…。

ジョージタウンからアポテリの村までのセスナは釣具、着替え等全ての荷物の重さが自分の体重以外で20㌔迄(かなり厳しくチェックされます)なので持っていけるルアー、タックル等はだいぶ絞られます…

選りすぐりの一軍ルアー達を用意して明日からの釣りに備えて乾杯♪



初めてのキャンプ地、初めてアタックする南米の魚達、ドキドキが止まらずついついお酒が進んでしまいます。

食事もとても美味しくて(僕は!!) 最高です。



ちなみに寝床はこんな感じです。

丘の上にある3人用のスィートルーム(5歩も進めば崖ですが…)



二人一組のテントが二棟



蚊帳で寝るのが二人

今回は思った以上に刺虫等がおらず快適にすごせました。

自然の音に囲まれて明日からの釣りに備え寝ます…。

初日のパートナーは小池さん。



ガイド、スキッパーはネベル&ゴメス

ウキウキ気分でストリームトレイルの防水バック(遠征先のボートはいつ転覆するかわからないので必需品です。)に荷物を詰め込み乗船します♪

やっと釣りが出来ると思うだけで楽しくてしょうがありません♪

本命ピラルクー狙いの前に肩慣らしでピーコックバス狙いをしてみます。

ピラルク以外の魚用のタックル

ロッド

リップルフィッシャー アクイラ69ベイトcustom

リール

シマノ メタニウムDC7

ライン

ヨツアミPE 3号

ショックアブソーバ 40ポンド

ワイヤー20㎝

ピーコックバスもバスフィッシングをやり始めた頃からの憧れの魚!!

小さな川が流れ込んで底には岩が点在してるポイントで、第1投目にはホッパープロッパー130をチョイス。

なんと1投目

岸際のブッシュの近くに着水。

リトリーブしてすぐに!

“ドバンッ!!?

と、バイト!!

ガイアナでのファーストキャスト&キャッチに大興奮!!

サイズの割にはめちゃめちゃ引きます。

記念すべき第1号はコイツでした!!



2投目からもバンバンアタックがあり二人で水面爆発させまくりました!!









いよいよピラルクー狙いに

この日のポイントは満水時には河になっているけど乾季の時期には三日月湖(ラーゴ)になる手前の水路でつながっているタイプ…



ピラルクーは肺呼吸も出来る魚で水面に呼吸をしに来るのを静かに待ちます。

物音も立てずに喋る声も超ヒソヒソ話…

今まで、日本の雷魚、マレーシアのトーマン等で呼吸撃ちの釣りはしたことがあったけれど…

ピラルクーのそれはスケールが違います!!

ボフーー!

バシャーン!!

と凄い音がします。

憧れの魚が見れただけでも大興奮♪

いよいよ憧れにルアーをキャスト出来る日が来ました♪

緊張してか中々上手くキャストが決まらない…

決まっても出ない…

確かにそんなに簡単に釣れたらダメですね。

遠くまで足を運んで苦労して釣った後の感動の時を想像していろいろなパターンを試します。

大好きなラパラのSSR14sの貝田チューンをキャストしていると

ゴン!

と今までにないバイトが!

ピラルクーは口の周りが硬く中々フッキングが決まらないと聞いていたので、これでもかっ!てくらいにアワセを入れる!!

ン?

何だかイメージと違うファイトだぞ?

上がったきたのはタイガー模様のカッコいいコイツ♪



タイガーシャベルノーズでした♪



狙って捕ったわけではないけど初めて見る本物のタイガーシャベルノーズに大感激♪

しばらくすると小池さんにバイトが!

デカっ!



巨大ブラックピラニアでした!!

イメージしていたピラニアとは大違い!

野性味溢れる狂暴な顔はとても恐ろしく!!でもカッコ良かったです!

ピラニアやピーコックバスのバイトは有るが本命は中々こない…

そんなに甘くないよな~と思っているとボートの後ろで呼吸が!

すかさずキャスト!!

バッチリ決まった!!

ラパラのグライディングラップをフリーフォールさせてカウントダウン…

ン?

全く覚えてないが何回か大アワセを入れた!?後、我にかえりガイドのネベルと目を会わせると…

ネベルが僕を見ながら、

“アラパイマ…” と、

(アラパイマとは現地名でピラルクー)

キター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

念願のピラルクーとのファイト開始です♪

ドババババババ~ン!

味わった事のない物凄いヘッドシェイク!!

硬い口元にフッキングをしっかり決める為にドラクはMax絞めてあるので体ごと持って行かれそう…

すでにピラルクーとのファイト経験者達にいろいろ聞いていたので先ずはフッキング位置の確認…

ゲっ!!

ルアーは口元に外掛かりしている…

エラ洗い&ヘッドシェイクする度にルアーがブラブラと今にもハズレそう…

ジャンプさせないように潜らせてゆっくりと疲れさせる…ドキドキ・ヒヤヒヤのファイトをどれくらいしたのだろう

(今考えると凄く短い時間だったと思いますが…)

最後のヘッドシェイクをかわした所で小池さんがボガを入れてくれた…

ヨッシャー!!!!!!!!!

憧れのピラルクーゲット~!!!!

サイズはともかく心から嬉しい一本でした!



ピラニアがいようがお構いなしに入水プレイ♪

(ピラルクーはデカイ体の割に水からあげるとすぐに弱ってしまう為もあり)



やりました~

この後、ポイント移動して陸ッパリに挑戦!





狙いは激流の中の牙魚!

小池さんヒット!!

ジャンプ!ジャンプの繰り返しのスーパー空中ファイト!



カショーハGET♪

カッコいい~♪

続いて

右へ左へ予測のつかないハイスピード&ジャンプ!!



ビックーダGET~♪

羨ましい~♪

オイラもいろいろ試してみると…

キター!!

カン!カンっ!と物凄い首振りが伝わってきて

何?



…ビックピラニアでした!!

キャンプに帰るとナイスサイズのピラルクーを捕ったグループもいて夜の宴会は大盛り上がり♪



キャンプには発電機が設置されており冷えたビールとラムが用意してあり、とても美味しく飲めました♪



2日めはガイアナ遠征2度目の菅田さんとペアで乗船します。



ガイドはオゼアイエス

菅田さんは前回の遠征ですでに2メーターoverのピラルクーを釣り上げているので余裕があります。

上流に上がって行き何もない岸辺に到着。

ん?どしたの?

どうやらこの林の向こう側にラーゴが有るらしい…



ガイド達が慣れた感じで準備すると…

よっこいしょ!!?



ボートを担いで林の中に消えていきました…

凄すぎ…

ロッドを持って林の奥に入って行くとそこには…

いかにもっ!

って感じのポイントが現れました!!



呼吸の音も聞こえてピラルクーの気配もムンムン♪

早速釣りを始める…

魚っ気はあるけるど口を使わない…

やはり甘くない…

ラーゴの最奥に近づいた時

ドッパーーーン!!

とスーパーライズ!?

ピーコックバスかピラニアがピラルクーに追われている!!

ボートで静かに近づいて五感を研ぎ澄ましピラルクーの気配を探す…

ミヨシで菅田さんがスライドスイマー175をフォールさせていると…

ゴン!!

菅田さんが思い切りアワセているのにビクともしない

スーッと手前に寄ってきた瞬間!!

ドババババババ!!!!!!



太い!!

菅田さんは慣れた手つきでいなしランディングポイントへ誘導する

ピラルク~♪



ナイスです?



スライドスイマー丸飲み!!



つり上げた本人よりも写真を撮ってるオイラの方が大興奮!!

その後もやる気満々でキャスト続けるがノーバイト…

けれども岸際の冠水ブッシュにルアーを投げれば

ピーコックバスが遊んでくれます♪



この日もやはり強者達が各ポイントで何本かピラルクーをキャッチし、夜は大盛り上がり♪



毎日楽しすぎます。

3日目は昨日と同じポイントに荻さんと。

ガイドはネベルとゴメスで!

ポイントはある程度把握していたつもりだけれど天候?時間?のせいによってピラルクーの浮きが悪い…

いろいろなルアーを試すが昼過ぎ迄ノーバイト…



気温も水温も上がってきて呼吸に浮いてくるピラルクーが増えてきた!!

少し開けたワンドの冠水ブッシュの際で呼吸が…

荻さんスピナーベイトをキャスト!!

途中までスローローリングしていると水中から

“ズボッ!?”

(慣れてくるとピラルクのバイトはあまりにも凄いので水中でのバイト?ルアーを吸い込む音が船上迄聞こえてきます!! これマジです!!)

食った!

一呼吸おいて大合わせ!

スカッ!?

何故かアシストフックだけなくなっていました…

何てこった!!

しばらく辺りにいろいろなルアーを投げ込んだがノーバイト

後、試してないのはビックベイト!

デプスのスライドスイマー250をキャストした1投目!

超スローリトリーブして中層を狙っていると

水中から、ズボッ!!

っと補食音が!

一呼吸おいておもいっきり合わせを入れると

合わせた瞬間からピラルクーと分かる重量感!!

ドババババババーン!!

フッキングの位置を確認すると口の外からフッキングしていて今にもハズレそう…

慎重にファイトして無事ランディング…



やりました~♪



サイズアップ♪

午後は早めにきりあげてライトタックル(とはいえ何が来るかわからないのでPE3号タックル)で

岸際のブッシュ&流れのヨレを流すと

念願の牙魚が!



カショーハGET~♪

小さい?ながらも初めて釣った憧れの魚に感動!!

ピーコックバスやピラニアにも遊んでもらいウキウキです♪



そしてこの日も晩御飯&酒盛りは大盛り上がり♪



毎日楽し過ぎて寝るのがもったいないくらいです♪

早くも、旅の折り返し地点です…

写真の日付が時差12時間ある為多少ずれていてすみません。

                                        後編に続く…??